親とうつ病と私 5

中学から高校へ。

 

高校受験。

初めての受験。

 

地方の進学校。

都会のような激しい競争はない。

 

不合格なんて、考えもしなかった。

テスト受ければ、それでいい。

「おりこうさん」のつとめ。

それくらいしか考えていなかったと思う。

 

合格発表の日。

不合格の子が泣いていた。

 

涙の理由が、わからなかった。

 

「おりこうさん」ではない子が、泣いていた。

 

涙の理由が、どうしても、わからなかった。

 

どうしても、わかりたくなかった。

 

日ごろ、人の失敗を笑うやつらが、

 

自分たちのの不合格に涙する理由など、わかる必要なんてないと思った。

 

周りの人間を、無意識に階級分けしている自分に直面した。

 

ある階級を境に、私は、関心を持っていないことに気が付いた。

 

そんな自分にも、ショックだった。

 

わかってはいたけれど、ショックだった。

 

「いやな奴」が、自分の中にいた。

 

 

理性と感情のバランスがどんどん崩れていく。

 

なにか、

自分は「間」違っている…

薄々と感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

今、自分がどんな節目にいるのかも、

わかっていなかった。

 

あの子たちの涙の理由がわからなかった。

あの子たちの、私をにらみつける視線が「正解」のような気がしていた。

 

幸せになってはいけないような気がした。

人の痛みもわからない、

そんな自分が、幸せになってはいけないような気がしていた。

うまくいくことは、罪である。

そんな気がしていた。

 

私をにらみつける視線。

「お前のせいだ」

 

信じていた正しさにしがみつこうとした。

「あいつらが不合格なのは、当然だ。」

 

でも、心底そうは思えなかった。

視野の狭い自分が、情けなかった。

 

合格したんだ、それでいいじゃないか。

でも、喜べなかった。

 

苦しみの罠にどんどんはまっていく。

 

 

心の置き所など、みつからない。

 

定まらない心のまま、

自分がどこにいるのかもわからないまま、

 

なんとなく、なんとなく、

高校生活が始まっていく。

 

 

学ばなければいけないことはほかにある。

 

そう思いながらも、

世間が敷いたレールから、

外れる勇気も、

その先の希望も

みつけることはできなかった。

 

自分の心にうそをつき、

湧き上がる葛藤にふたをして、

あきらめて、

楽しいフリしかできない、

 

そんなパターンが

日に日に習慣になっていく。

 

 

地図も持たないまま生きるその苦しさが、

日に日に深くなっていく。

 

 

 

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世界を見る、判断基準。

いつ、どこで拾って、

いつ、どこで身に着けたのか、

わからないまま、

それが自分だと思い込んで。。。

 

感じていた「間」違い。

まさか答えがあるなんて、

まさか答えに出会えるなんて

当時の私は、考えもしなかった。

 

笑っちゃいけないけど、

今なら、大笑い(笑)

 

 

 

 

笑うことが大好き。

心の底から笑いたい。

みんなの心の底からの笑顔が見たい。

 

 

本当のことを知りたい。

 

その「心」に出会いたい。